マサコ・ムトーさん


2003年10月11日
かまくら陶芯にて
「もしもし、安道礼?今度の土曜日、時間があったら、鎌倉に来てくれませんか。ちょっと、紹介したい方がいるんですよ。牧牛先生も来ますから。」と陶芯ギャラリーオーナーの六崎さんからの連絡があって、鎌倉まで遊びに行ったのは2003年の6月のはじめでした。

紹介されたのは作詞家でエッセイストのヒロコ・ムトーさんでした。
ダイナミックではなく「ダイナマイト」な方で、とにかくエネルギーあふれるいつ爆発してもうおかしくない方でした。それに、うん十年前にならったフランス語を喋れる...

90歳のお母さんが制作している豆紙人形を見せられて、大変驚きました。90歳に思えない細かい素晴らしい作品。「こんな作品を作れるお母様に会いたい」と言ったら、6月の終わりにマサコ・ムトーさん宅に牧牛先生と招待されました。

優美な、気品のある方で90歳とは信じられない若い心の持ち主。話をしながら、器用な指であっという間に高さ5cmの豆紙人形を作り上げた。踊ってる女の子。顔がないが表情があふれている。口がないけれど誰が見ても人形が微笑んでいる。

何て器用な方!何って奥の深い作品!きっと、以前の人生でマサコさんは小妖精だったに違いない。トルキーンの指輪物語に出てくるエルフのような人だったでしょうね。

下の本に出てくるマサコさんの人形を見れば、心の奥に沈んだ子供時代の思い出がノスタルジアとともに一気に表面まで浮上して、きっと誰が見ても「こんなこともしました。こんなことも確かにありましたね。」とちょっぴり寂しい微笑みでささやくでしょう。

2004年6月30日から7月7日までパリのギャラーリでマサコ・ムトーさんの「豆紙人形」個展を開催することになりました。



「手のひらのしあわせ」
豆紙人形  マサコ・ムトー
詞  ヒロコ・ムトー
PHP研究所出版

2003年10月11日から15日まで、かまくら陶芯で出品された200体近くの中から気に入った人形をいくつか紹介します。

なお、写真は許しを得て撮影した物です。
傘じぞう

雪かき

姉妹

菊娘

おいらん
十二単衣